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◇N二九五遺跡(西区手稲前田三三五番地)

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 本遺跡も、紅葉山砂丘の西端の内陸側に立地する例で、昭和五十九、六十年に住宅団地造成に伴い調査を実施した。縄文中期後半から後期初頭、同後期中葉、続縄文中葉から後半期の遺物が大量に得られている。遺構としては、続縄文中葉の竪穴住居跡四軒と土壙墓五個、時期不明の土壙二九個とともに、縄文中期中葉の土器が覆土中に包含された竪穴住居跡が一軒みつかっている。本例は、平面形が不整卵形を呈し、壁周に沿って柱穴が並ぶ例である。