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◇T二一〇遺跡(豊平区西岡五条一三丁目)

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 西岡水源地近くの月寒川上流左岸の、標高一三三~一三九メートルの東面する台地上に存在する。早期・中期の遺物、遺構も発見されているが、主体は、晩期終末から続縄文時代初頭の遺跡である。
 遺構は、一五一個の墓と考えられる土壙が発見され、そのうち一二四個が終末から続縄文時代初頭にかけてのものである。
 副葬品は、特に衆目を集める程派手なものが発見されていないが、東北地方から製品として持ち込まれた台付鉢の小破片をはじめ、終末から続縄文時代初頭にかけての良好な土器が出土し、西岡式土器と呼ばれこの時期の代表的な資料となっている。