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◇T四六六遺跡(豊平区羊ヶ丘一番地)

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 ラウネナイ川右岸の標高約六〇メートルの西向きの傾斜面に存在する。早期・中期の遺物を発見しているが、遺跡の主体は晩期後葉である。
 晩期の遺構は、竪穴住居跡一軒、墓壙と考えられる土壙六九個、葬送儀礼によると思われる焼土二四カ所、石囲い炉一個と墓に伴う人頭大の石多数が出土している。石は、集中して発見されるものが三カ所あり、しかも火を受けた痕跡が認められる。
 副葬品は、質・量ともに少なく、石製の垂玉一点が注目される。