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目次
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第二編 先史の札幌
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第四章 続縄文時代
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第二節 遺跡の分布
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紅葉山砂丘の遺跡
◇N二九五遺跡(西区手稲前田三三五他)
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市営団地造成に先立ち昭和五十九、六十年と二カ年にわたり発掘調査した。この遺跡の存在は比較的古くから知られていたようであり、昭和三十年代末には札幌西高等学校郷土研究部の生徒が一部を発掘調査し、恵山式土器が得られたという。
遺跡は地理的には
紅葉山砂丘
の最西端部にあたり、標高は四・五~五メートルほどある。恵山式土器の竪穴住居跡四軒、土壙墓三個、プレ後北式土器の土壙墓一個、後北式土器の土壙墓三個が検出され、非常に多くの土器・石器が得られた。