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第三節 遺構

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 擦文時代の竪穴住居は、縄文・続縄文時代をとおして伝統的にみられた円形・楕円形などの外形を呈し、床面中央部に炉があるという型式は継承されず、本州の古墳時代後期ないし奈良時代の様式のものに大きく変化する。しかし、墓に関してはその初期に道央部のごく一部で、「北海道式古墳」と呼ばれるマウンドを伴う例がみられるが、一般的にはそれ以前の様式を引き継いだ土壙を掘っただけのものが多い。