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種子の購入

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 他方、開墾取扱所では、田畑開発の進展とともに農民へ支給する種物も購入している。それをあげると、慶応二年に、小豆二斗(代金一両二分)、大豆四俵(代金九両)、稗一俵(代銭八貫八一三文)、五升芋三俵(代銭七貫六五〇文)、蕎麦四俵(代金九両)、きび五升(代金一分二朱)、黒大豆一斗(代金三分一朱)、以上でその購入額合計金二〇両二分三朱・銭一六貫四六三文である。なおこれらの買入先として、小豆・大豆・稗はシノロの喜右衛門とある。
 慶応三年には、籾種七斗(代銭四〇貫一六二文)、粟種二斗(代銭一一貫四七五文)、蕎麦種六斗(代銭三二貫五九八文)、大麦四俵一斗(代銭七二貫二五〇文、四斗に付二両二分割り)、小麦七俵と六升(代銭一四五貫八六〇文、四斗に付三両割り)、大根種二升(代銭八貫五〇〇文)、野菜物種(代一〇貫二〇〇)を買い入れている。この四年の種物購入額は銭三二一貫〇四五文となる。なおこれら種物の購入先は、籾は大野の幸次郎、粟と蕎麦はシノロの清太郎、大麦・小麦はシノロの金松、大根・野菜物は大野の中村屋金兵衛である。以上、種物購入は慶応二・三の両年合計総額で、金二〇両二分三朱・銭三三七貫五〇八文であった。