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蒸気木挽器械所

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 明治五年六月、工業課構内に蒸気木挽器械所の建設に着手し、器械方補助としてアメリカより招かれたサンドフォード・クラークが指導に当たった。洋式鋸数基を据え付け、職工八人に機械の運転を伝習させ、その竣工と共に木材の挽割、家材、屋根柾等の製材を始めた。七年六月器械所を増築して円鋸(まるのこ)、廻挽鋸(ひきのこ)、鉋鑿(かんなのみ)柄付(建具類、額縁等を製するもの)の五機械を設置した。なお十年七月には蒸気器械所一棟を改築している。

写真-8 工業局の様子(明治14年 札幌市文化資料室蔵)