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札幌鉱山監督署と北海道鉱業俱楽部

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 鉱業行政や鉱物の試掘・鉱区については、道庁の設置以後は道庁が所轄するところであったが、二十三年九月二十六日に鉱業条例が公布され(二十四年六月一日施行)、農商務省鉱山局の所轄となった。さらに鉱業条例とともに鉱山監督署官制が施行され、全道を管轄する札幌鉱山監督署が二十五年六月に設置された。同署は翌二十六年十月にいったん廃止となり、本道の管轄は秋田、東京(二十七年二月から)鉱山監督署に移轄となるも、二十九年四月に再び札幌鉱山監督署が再置される。同署は北三条西七丁目に六月二十日から開庁し、全道の鉱業行政の中心となる役割を果たしていく。
 札幌鉱山監督署が設置されるにおよび、その後札幌に北海道鉱業倶楽部が三十二年二月十一日結成された。この組織は札幌をはじめとして全道の鉱業家や鉱業関係者を糾合したもので、本道鉱業の推進と鉱業者間の連絡・親睦をはかるものであった(北海道毎日新聞 明治三十二年二月十四日付)。