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教育研究

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 附属小学校を含む師範学校の機能の一つとして、管内における教育の研究がある。中でも道内開拓地に多い単級学校の教授方法等の研究については、同校に特に期待されたものであった。附属小学校にも二十五年以前にすでに単級教室が設けられており、二十六年同校卒業の牧口常三郎がこの教室を担当し、その成果を「単級教授講習筆記大要」ほかいくつかの論文にまとめて発表している。
 一般の教育方法についても各種の研究成果の発表が行われ、また北海道教育会主催の講習会には必ず教育学と当時指導の困難な教科が加えられ、前者は附属小学校主事が、後者は師範学校教諭が担当し、管内教育程度の向上をはかった。