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官幣大社への昇格

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 大社への昇格運動は、三十年九月、宮司から昇格願が提出され、本格化した。その趣旨としては、中社昇格願の骨子の再掲ともいうべき部分が多いが、そのほか「今日氏子信徒等カ大社昇格ノ熱望一層其度ヲ高メ、或ハ拙職ニ対シ其請願ヲ促シ候輩モ不少」と、「氏子信徒」の意志を強調しているが、これは後述する崇敬講、祭典区の組織が機能しはじめた一つの反映でもあろう。三十二年七月に昇格したが、この年は、鎮座三〇年にあたっていたので、九月一日に昇格奉告祭、翌二日に鎮座二〇年の記念祭が執行され、さらに三日から五日まで、神輿の市中渡御が行われた。