区内の軌道については、四十年七月には馬鉄軌道敷設出願について、区公益上支障の有無諮問のため、札幌区常設委員会を招集した(北タイ 明40・7・11)。翌四十一年四月の常設委員会では北海道石材とともに、軌道敷設につき公益上の支障有無について諮問された。ついで四月二十八日の区会で同諮問を審議したが、議員中様々の意見あるため理事者より撤回することにしたが(北タイ 明41・4・29)、さらに委員一一人を選出して調査することになった(北タイ 明41・4・29)。この調査委員会は五月五日開かれたが、出席者五人でお互いの意見を交換するだけであった(北タイ 明41・5・6)。
この調査で北海道石材は不許可となったが、四十二年二月二十六日札幌石材馬鉄に対しても、体面上と区の風致保存の必要上から不許可となった(札幌区会会議録 明42)。