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地方逓信官署官制の改正

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 第一次世界大戦後には、大戦景気の影響で郵便電信事業も整備拡充を迫られた。そのため大正八年五月地方逓信官署官制が改正されて、五管区五逓信局は、東京(東京・神奈川・千葉・栃木・群馬・埼玉・茨城・静岡・山梨各府県)、名古屋(愛知・三重・岐阜・長野・福井・石川・富山)、大阪(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山・徳島・高知)、広島(広島・鳥取・島根・岡山・山口・香川・愛媛)、熊本(熊本・長崎・福岡・大分・佐賀・宮崎・鹿児島・沖縄)、仙台(宮城・新潟・福島・巌手・青森・山形・秋田)、札幌(北海道)の七管区七逓信局になった。北海道逓信局札幌逓信局となった(勅令第二〇二号 大8・5・15)。また同時に逓信局分課規程を制定し、庶務・監察・監理・工務・保険・電気・水力・経理の八課体制をとった(郵政百年史年表)。現業部門はやはり一等郵便局が監察することになり、北海道では札幌・小樽・函館・旭川の各一等郵便局に加え、新たに室蘭・釧路・稚内の二等郵便局が一等郵便局となり、一等郵便局は七局となった(逓信省告示第六四四号 大8・5・15)。管轄地域は、函館は渡島国、小樽は後志国、胆振国の内山越郡、旭川は石狩国の内上川郡、天塩国の内上川中川両郡、室蘭は山越郡を除いた胆振国、日高国、釧路は釧路国、十勝国、根室国、北見国の内斜里郡・網走郡・常呂郡、稚内は北見国の内宗谷郡・枝幸郡・利尻郡・礼文郡、天塩国の内天塩郡・苫前郡、残りは札幌である(逓信省告示第六四三号 大8・5・15)。