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目次
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第七編 近代都市札幌の形成
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第六章 社会問題の諸相
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第三節 小作問題の台頭
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二 小作争議の発生
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(一)小作争議の全道的状況
地主会と小作人組合
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しかし、争議の増加とともに地主、小作人共に組合を結成し、その組織化を意図するようになる。道内で最初の地主組合は、大正五年の雨竜郡沼田村における沼田村
地主会
とされ、小作人組合の発端はこれより早く明治四十四年、亀田郡亀田村の小作人二一七人が親睦の趣旨で慈愛組合を結成したのが最初であるという。大正十二年現在では、地主組合四(組合員一八二七)、小作人組合五(同五五〇)を数え、地主と小作人の融和的団体である
協調組合
が八(同一〇一五)という状況であった。