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目次
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第七編 近代都市札幌の形成
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第六章 社会問題の諸相
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第四節 社会主義運動
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六 社会主義者と無政府主義者
無政府主義者の流入
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十一年六月九日、行商人の革新運動を指導していた和田信義や、八幡製鉄所争議の指導者の一人であった広安栄一ら
無政府主義者
の一行が、行商を兼ね主義宣伝のため来札したが、札幌駅頭で逮捕されてしまった。この頃から行商人革新、
廃娼運動
を唱える主義者香具師の来札が多くなり、札幌の
伊賀道精一郎
も
行商人革新運動
に加わり、薄野で活動した。
行商人革新運動
とは、香具師社会を改善し、民衆のための行商人となろうとする運動であった。