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無政府主義者の流入

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 十一年六月九日、行商人の革新運動を指導していた和田信義や、八幡製鉄所争議の指導者の一人であった広安栄一ら無政府主義者の一行が、行商を兼ね主義宣伝のため来札したが、札幌駅頭で逮捕されてしまった。この頃から行商人革新、廃娼運動を唱える主義者香具師の来札が多くなり、札幌の伊賀道精一郎行商人革新運動に加わり、薄野で活動した。行商人革新運動とは、香具師社会を改善し、民衆のための行商人となろうとする運動であった。