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諸施設の整備

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 都市民の生活から排出されるごみや屎尿処理は、市民の生活と密接であるため、その処理については様々な問題を巻き起こしている。たとえば「塵芥の都」札幌と酷評されたり、汲取馬車のデモ行進などが起こった(第七章三節参照)。
 塵芥焼却場は、昭和九年七月建設開始し、十年九月竣工した。十月二日からの試験焼却の後、事業を開始した。屎尿処理施設は、十六年に屎尿処理を市の直営事業としたので、買収した民間会社の旧施設を改修、新設、増設工事を実施した。十七年にはさらに貯蔵施設の増設が必要になり、元村と山鼻に処理場を設けることにした。十六年十二月から木造屎尿槽を各二箇築造、これにともなう車寄せや道路の築造と監視員詰所の建築を開始し、十七年五月竣工した。さらに十一月琴似、白石、新川の処理場、琴似、白石処理場に車寄せおよび道路補修の工事を始め、これらは十八年中に竣工した。十八年十月から琴似屎尿処理場の増設工事が始まり、十九年には竣工した(札幌市事務報告)。