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道内市町村と過疎の進行

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 札幌圏への一極集中の一方、道内各地域がやせていく、すなわち過疎の進行をもたらした。「炭鉱六市」と「郡部(石狩を除く)」の目立った減少は、図3のとおりで、これが以後さらに進行する。四十五年の「過疎地域対策緊急措置法」(過疎法)によると、①センサスによる過去五年間の各自治体市町村の人口減少率が一〇パーセント以上(年平均二パーセント以上)であること、②その財政力指数が年平均四〇パーセント未満であること、この二つの要件を満たした場合、当該市町村は過疎市町村として指定を受けることになった。この基準に基づいて四十九年四月一日現在で全道二一二市町村中、一三九の市町村(九市一〇六町二四村)が過疎市町村の指定を受けており、その比率は六五・六パーセントを示した。過疎地域の人口比率も全道総人口五一八万四〇〇〇人(四十九年当時)に対し二七・二パーセントを占め、面積でも六五・一パーセントを占める結果となった。札幌市の肥大化と対照的である(札幌圏一極集中と過疎の進行 北海道の20世紀)。