競技場は以下の一四施設が建設されている。
①真駒内スピードスケート | ②真駒内屋内スケート | ③真駒内距離 | ④真駒内バイアスロン |
⑤大倉山ジャンプ | ⑥宮の森ジャンプ | ⑦手稲山大回転 | ⑧手稲山回転 |
⑨手稲山ボブスレー | ⑩手稲山リュージュ | ⑪恵庭岳滑降 | ⑫美香保屋内スケート |
⑬月寒屋内スケート | ⑭藤野リュージュ |
以上の内、①②④⑤は国(文部省)、⑥⑦⑧⑫⑬⑭は札幌市、③⑨⑩⑪は組織委員会の施工分として建設され、③⑦⑧⑩⑪⑬は昭和四十六年の竣工であるが、他は四十五年に完成して四十六年二月七日に開幕した、プレオリンピックとなる札幌国際冬季スポーツ大会の会場に使用されていた。一四競技場の建設費は九二億円であった。
施設の内、①は開会式の会場ともなり、収容人員は四万八〇〇〇人、一三億四二〇〇万円の建設費で建設され、②は閉会式の会場でもあり、一万二〇〇〇人、一九億五二〇〇万円となっていた。⑤は元の大倉シャンツェを九〇メートル級のジャンプ台に大改造を加え、四万三〇〇〇人収容のスタンドも設備された。⑦⑪は山奥に位置し、急峻な斜面と人力による難工事であったし、⑪は国立公園内に設置されたので施設はすべて仮設とされ、大会後は閉鎖となった。③⑨⑩も用地と維持費の関係で、やはり大会後は撤去となっている(第一一回オリンピック冬季大会公式報告書)。