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第九回配本にあたって

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[上田 文雄]

札幌市長 上田 文雄
 ここに『新札幌市史』第五巻(下)を刊行いたします。
 本巻は、昭和四十七年札幌市が政令指定都市となった時から現在までを扱っており、通史編の最終巻となります。
 昭和四十五年に一〇〇万人を超えた人口は、現在約一八七万人となり、札幌市は日本有数の大都市となりました。
 この間、札幌市は長期計画を基に、人口の増加と住宅地のひろがりにあわせた都市整備、都心部などをより効率的に市民が利用しやすいように整備する再開発、そして、高齢者も子供も安心して快適に生活できるための施策など、様々な側面からまちづくりを進めてきました。
 また、世界とむすぶ高い文化のまちを理想に、オリンピック以後も北方都市市長会の提唱や、パシフィック・ミュージック・フェスティバル、ワールドカップの開催などをとおして国際都市としての地歩を固めてまいりました。そして、雪まつり、YOSAKOIソーランなど市民の手作りではじまったまつりは、今やサッポロの代表的イベントとなり、芸術の森やコンサートホールKitaraなどの文化拠点とともに、世界に発信されるサッポロ文化の象徴として息づいています。
 『新札幌市史』が、このような札幌市の歩みを理解・研究するための一助となれば幸いでございます。
 最後になりましたが、いつも『新札幌市史』刊行には、多くの方々のご援助をいただいております。ここにお礼を申し上げるとともに、今後ともご協力をお願いいたします。
 
  平成十七年(二〇〇五)三月