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人口構成

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 表2は昭和五十年と平成十二年の年齢階級別人口構成を、グラフと構成割合の数値で示したものである。昭和五十年の人口は一二四万人であったが、男女ともに二五歳~二九歳が最も多く、二位が二〇歳~二四歳、三位が男は〇~四歳、女は三〇歳~三四歳であり、四位はそれの逆となっている。男女とも一位の二五歳~二九歳というのは、いわゆる「団塊世代」であった。二〇歳~三四歳の若い労働世代が、全体でみると男が一六・九パーセント、女が一六・六パーセントという構成比を占めており、若者の多い活気のある社会状況を反映しており、またこの世代を吸引できる労働市場を札幌が形成し、さらにはマチの魅力を有していたことを示している。〇~四歳は「団塊世代」の子ども達にあたり、子どもが多いのもバランスのよい構成比であり、社会の健全なあり方を示していた。

表-2 札幌市人口ピラミッド比較(年齢5歳階級別)

 次に二五年後の平成十二年をみてみよう。同年は人口が一八二万人であるが、男は二五歳~二九歳、五〇歳~五四歳が同率で一位、女も五〇歳~五四歳が一位であるものの、二位の二五歳~二九歳とは微差である。同年は昭和五十年に一位であった「団塊世代」が、五〇歳~五四歳に達している。平成十二年は五〇歳代と二〇歳代が拮抗して首部を占める構成であったが、この二〇歳代も相当数が「団塊世代」の子どもとなるにせよ、札幌には引き続き若い世代が多く活気のあるマチとなっているといえよう。
 ただ、低年齢層が極めて少ないという憂うべき状況がある。一〇歳以下は昭和五十年の場合、全体で男八・七パーセント、女八・二パーセントであったのが、平成十二年では男四・四パーセント、女四・三パーセントとほぼ半減している。それと六五歳以上の高齢者の割合増加の問題もある。これも昭和五十年の場合、男二・四パーセント、女二・九パーセントであったのが、平成十二年では男五・三パーセント、女八・三パーセントへと増え、男は二倍半、女は約三倍の伸びである。札幌も確実に少子高齢化社会への歩みを進めており、マチの発展にとっては大きな課題である。