札幌市では、都市計画を基本として「主要事業一〇年計画」、「六年計画」、「五年計画」を実施してきた。当初の都市計画区域は、札幌市と豊平町・白石村・札幌村・琴似村(町)の各一部を含む区域であったが、昭和四十一年(一九六六)三月には、広域的な都市計画を策定するため広島町、石狩町を含めた区域となっていた。四十一年から札幌圏広域都市計画協議会を組織して、北海道、札幌市、手稲町、石狩町、広島町、江別市で協議を行うようになり、また単独で都市計画を進めていた手稲町が四十二年に札幌市と合併して、その区域を含みこむものになった(概要 昭47、札幌市 札幌の都市計画 一九六七 以下「都市計画 昭42」と略す)。さらに四十四年の新都市計画法施行に伴い、より広域的見地から再検討することになった。それまで単独の区域としていた江別市都市計画区域も含めて、札幌市、江別市、石狩町、広島町に広がる札幌圏都市計画区域とし、一体的に土地利用を図ることになった(都市計画区域の変更(昭44・12・26告示)札幌市所蔵)。五十年四月十五日境界変更により石狩町の一部が小樽市に編入して、小樽市の一部が都市計画区域となる(札幌の都市計画 資料編 昭55、以下「都市計画 資料」と略す)。平成十四年(二〇〇二)十一月十二日現在、札幌市域の都市計画区域は五万六七八九ヘクタールとなっている(概要 平15)。
都市計画では、この都市計画区域内をその用途に応じて規制する用途地域制などさまざまな地域、地区制度を導入して、規制を行って都市の均衡ある発展と都市環境の保全に努めている。