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舗装率の向上と道路整備の進行

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 昭和四十六年(一九七一)策定の五年計画で一般道路の整備と私道の整備を掲げ、一般市道の舗装と防塵処理を積極的にすすめるとともに、それまで市道に認定できなかった私道について基準を緩和して市道認定し、整備を図ることにした(概要 昭48、札幌市長期総合計画 第1次5年計画(昭和46~50年度)昭46・11)。昭和四十六年度から平成十四年(二〇〇二)度までに約一二八六キロメートルを市道に認定した。土地区画整理事業や周辺地区での宅地造成などにより市道延長は大幅に増加した(概要 昭49~平15)。その他に札幌市が街路灯やロードヒーティングを設置するとともに、それらを設置する個人団体への補助などを行うことにした(概要 昭48、49、前出 五年計画)。街路灯は平成十四年四月一日現在、建設局管理部設置一万九四六四灯、建設局管理部外設置四万九五二九灯、私設街灯引継二万四二四二灯となっている(概要 平15)。
 昭和四十八年(一九七三)から、恒久舗装のA級舗装、簡易舗装のB級舗装、防塵処理のC級舗装に加え、札幌方式といわれる特C級舗装を実施し(概要 昭51、北海道土木技術会舗装研究委員会 北海道舗装史・下 昭61・12)、特に特C級舗装を大幅に実施した。四十八年度以降に舗装が急激に進み、五十八年から数年、舗装率が一〇〇パーセントとなった。また六十三年(一九八八)の第三次長期総合計画から透水性舗装の整備をすることにした(三長総)。五十八年の舗装の内訳は、A級が一七九〇・二キロメートル四一・八パーセント、B級が一二二・三キロメートル二・九パーセント、特C級が二三六五・二キロメートル五五・三パーセントであった(概要 昭59)。この後もA級舗装を施し、平成十五年(二〇〇三)四月一日現在、舗装率九九・三パーセント、A級舗装四二四二・四キロメートル七七・九パーセント、特C級舗装一二〇二・八キロメートル二二・一パーセントである(統計書 平15)。
 道路網の整備は、橋梁の整備も推し進めた。平成十五年四月で総数一三〇五、うち鋼橋四一三、コンクリート橋八八七、石橋二、木橋三となっている。
 昭和四十八年度に札幌市が自転車安全モデル都市に選定され、五十年度には自転車道整備のため札幌市自転車安全利用計画を策定し、自転車交通の安全確保とレクリエーションなどでの利用者の増加のために、大規模自転車道、自転車道の整備をすすめた。平成十五年度までに大規模自転車道は、豊平川自転車道、真駒内手稲豊平川自転車道、札幌北広島自転車道の三路線、自転車道は豊平川サイクリング園路ほか七路線が整備された(概要 平15)。