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農業粗生産額

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 昭和四十五年に九九億五〇〇〇万円であった農業粗生産額は、五十五年には最大の一三六億九五〇〇万円を記録した。しかし、その後は減少に転じて平成二年に一〇〇億円を、十一年には五〇億円を下回るに至った。この数値は昭和三十年代後半の水準である。
 農業粗生産額全体に占める野菜・花き・畜産の基幹三作目の割合は、昭和四十五年にすでに七七・〇パーセントであったが、その後もじわじわ増加し、五十年代以降にはおおむね九〇パーセント台に達した。
 次いで、基幹三作目に限ってその割合の変化をみると、何といっても花きが大きく躍進したことが目につく。花きは唯一農業粗生産額を増加させており、この時期における一番の成長作目であった。これに対して、野菜はおおむね停滞し、畜産の落ち込みは顕著であった。ただし、畜産の落ち込みといっても一様ではなく、酪農が比較的健闘したのに対して、養豚と養鶏とがひどく衰退したことは明らかである(表47参照)。
     表-47 農業粗生産額の推移(単位:百万円)
年度総数耕種畜産
総数野菜果実花き総数乳用牛
昭353,7593,0331,264881204726378348
 405,9934,7811,5232,3302671011,142335295147
 459,9507,3481,3094,9062071522,6027281,095772
 5010,5526,3046944,6691891614,2188491,895954
 5513,6959,6012617,947983094,0948331,673703
 609,5336,4682154,8571233423,0658941,392408
平 29,9797,712966,189926512,267830741257
  78,6827,277765,869827801,405793461113
 124,2843,358372,5436447492662918175
『札幌市統計書』各年、『札幌市の農業』各年、『市政概要』各年による。耕種の総数と畜産の総数には、その他の作目を含む。