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低成長期における拡大

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 事業所関連サービス業は企業にサービスを提供する分野であり、昭和四十年代にリース業、警備保障業、ビル管理業、情報サービス業等が確立・発展し、四十年代後半からの低成長期においては、企業の合理化志向を背景に一層拡大してきた。
 事業所関連サービス業をユーザーが利用する理由は、第一には外注した方が安上がりで人手も省けるという経済的理由であり、第二には内部ではできない高度なサービスを享受するという技術的理由がある。また第三には労務管理が困難な職種や繁閑の差が大きい職種において、労務対策として外部サービス業が利用されている(飯盛信男 経済政策と第三次産業)。以下ではおもな業種をとりあげるが、とりわけ急成長をとげた情報サービス業については次節で述べる。