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在宅介護サービスのはじまり

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 平成二年札幌でいち早くホームヘルパーを派遣する在宅介護支援事業に乗りだしたのは(有)ケアサービス(昭62・11設立)であった。それまでは自宅で身の回りの世話をしてくれる介護者といえば、自治体による家庭奉仕員やボランティアを除けば、民間では家政婦紹介所しかなかったところに同社は進出し、在宅介護部門では道内で初めてシルバーマークを取得した(道新 平2・9・1)。シルバーマークとは、厚生省の外郭団体であるシルバービジネス振興会が元年十月から開始した認定制度で、福祉適合性の観点から品質の基準を定め、この基準を満たすものについて表示するマークである(シルバーマーク認定事業者要覧 平10)。
 七年四月に大同ほくさん(本店・札幌、本社・大阪)が在宅介護関連部門を独立させて子会社デイエイチアイメディカルサービスを札幌に設立(道新 平8・11・17)、六月にはゴールデンサービスがお年寄りや障がい者の求めに応じて福祉相談や家事援助のボランティアを有料で紹介する事業をはじめ、土・日曜日や祝日の利用も可能にするなど、行政では遅れている面でのサービスを強化した(道新 平7・6・16)。