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生きがい・住宅対策

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 高齢者が地域で健康の保持と相互の親睦を図る目的で、各種事業が行われている。その一つが、老人クラブへの助成(昭34・4事業開始)であり、無料老人農園(昭47年度)を開設して、老人クラブに貸与している(十一年度末クラブ数五二九、一四農園)。さらに、おとしよりスポーツ大会(昭48年度)、老人バス事業(昭46・6)、敬老手帳の交付(昭47年度)、敬老優待乗車証の交付(昭50・1開始、平10・10全戸配布から申告制に切り替え)も行われている。
 一方、高齢者自らの生きがいづくりと活力ある地域社会を創造するために、臨時的で短期的な仕事を希望する高齢者に提供する、社団法人シルバー人材センター(昭55・8事業開始)は、高齢者各自の特性を活かした生きがい対策となっている(十一年度末三カ所)。

写真-9 シルバー人材センター登録者の仕事(昭55.8設立)

 また、外国人高齢者福祉手当の支給(平7・7)は、これまで福祉手当を受給する要件を制度上満たすことができなかった在日外国人高齢者等に対して福祉の向上を図るため、はじめて手当を支給することとなった。
 高齢者のための住宅対策としては、以下の三点が実施されている。①住宅リフォーム(増築・改修)資金融資(昭48年度事業開始):高齢者のために、専用居室の増改築、浴室・トイレの改造、手すりの設置等に必要な資金の一部を融資する。②ケア付住宅(昭63・10事業開始):市営住宅に入居している高齢者に対し、生活相談員を配置して生活上の相談及び助言等の援助のほか、緊急時の対応を行う。③市営住宅:五〇歳以上の単身者、その他の高齢者世帯を対象に公募の際優遇措置を設けて受付ている(札幌市の高齢者保健福祉概要 平11年度版、保健福祉局事業概要 平12年度)。