PTAはそれ自体として両親と教師の学習によってお互いの成長を目指す社会教育活動団体であり、現にその組織状況を踏まえるならば、わが国で最大の社会教育関係団体であるといえるが、その内実は戦後の学校教育改革を定着させる役割を担い、その後も一貫して学校教育を支援する活動を主眼として展開してきた。この中にあって札幌市のPTA活動は市内のPTA活動を推進するとともに全道のPTA活動を集約し促進する役割を果たしてきた。昭和四十七年、市の区制実施にともなってPTA連合会は区ごとに設立され、全市にわたる協議体として札幌市PTA協議会が設立された。
四十五年以降、時代の要請に応えるPTA活動を担う指導者養成事業として、全市にわたってPTAセミナー(対象者:平成八年度…七〇〇人)、指導者セミナー(一二〇人)、PT各区PTA連合会研修会(四〇二六人)、PTA国内研修(二〇人)などを行っている。
また平成八年度からは市の補助事業として「親子体験・ふれあい事業」が区PTA連合会主催で区ごとに実施されている。その内容は区によって異なるが、一部は指導者養成事業と連携しており、そのほかに子育てフォーラム、親子交流会、「区P連会報」の発行、講演会・教育シンポジウム、子どもサミットなどその活動内容が多彩である。