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大谷・本願寺派と札幌別院

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 真宗大谷派と浄土真宗本願寺派の北海道教区、および両札幌別院から近年の動向をさぐってみることにする。
 大谷派は昭和四十四年で開教一〇〇年を迎え、七月二十三日に開教百年記念法要、二十四日に記念式典が中島スポーツセンターにて行われていた。また札幌別院(南七西八)でも四十七年七月に開教百年記念法要、五十年七月に親鸞聖人誕生八百年法要がなされ、近年では平成十二年七月に創立百三十年記念法要が行われている。
 施設では北海道東本願寺青少年研修センター(中央区伏見町五)が、親鸞聖人誕生八〇〇年、立教開宗七〇〇年、現如上人五十回忌を記念して北海御廟のもとに四十七年十一月二十日に設置されていた。北海御廟は五十九年九月二十五日に、廟塔創建五十周年記念式典が挙げられていたが、新たに本堂が設けられて平成三年十一月十日に落慶法要が行われている。さらに、研修センターは平成九年に全面改修工事が施工され七月に完成していた。北海道教区教務所と研修センターからなる北海道東本願寺会館(南七西七)も、平成九年十一月十日に完成し落慶法要が行われていた。
 大谷派の北海道教区では四十八年八月一日に、北海道教学研究所を設置し(十月二十六日開所式)、四十九年に北海道教区組門徒会の規約を制定している(五十年三月十三日に第一回総会開催)。三十九年創刊の『北海同朋』は、四十九年十月に休刊となっていた。青少年の教化育成を目的とした、北海道教区視聴覚研究会は五十一年三月十日に設立され、毎月の公開講座である東本願寺会館講座は、平成二年十月十九日に開講されている。
 本山東本願寺の宗務問題がもとで市内では、五十四年三月に本光寺法国寺浄恩寺兼正寺、四月に北栄寺白鳳寺、六月に慧林寺、以上の七寺が大谷派より離脱しそれぞれ単立となっていた。この時、道内でも十数寺が大谷家側につき離脱していた。
 札幌別院の支院では、北九条支院が平成十一年十月に移転し(北区北九西二→東区北一三東一)、北支院と改称となり、三条支院が十三年四月十六日に廃止となっていた。現来寺も支院として四十五年一月に建立されたものである。
 本願寺派では、北海道教区仏教壮年連盟が四十七年十一月に結成され、六十一年より差別問題、平和・人権に取り組む教区基幹運動が開始されていた。六十一年七月二十六日には札幌にて、全国真宗青年の集い北海道大会が開催され、全国から九五〇人が参加し、六十三年二月十三日に北海道教区門徒総代会の結成大会が開かれていた。北海道教区活性化委員会も、平成九年十二月十二日に発足している。
 札幌別院では札幌別院振興会が五十一年二月一日に結成されており、五十二年六月二十九日に札幌別院公称百年記念法要が行われていた。また北海道教区の特別法要では、平成七年十二月八日に全戦没者五十年追悼法要、九年七月二十八日に蓮如上人五百回遠忌法要もなされている。

写真-3 西本願寺(本願寺派)札幌別院