第九編 浅岳餘情

 和歌の部、漢詩之部、長歌の部、俗謡の部があり、「浅間山さんなぜ焼けしやんす、裾にお十七(三宿)もちながら」や「浅間山から鬼やけつ出して、鎌でかつ切るよな屁をたれた」などの俗謡を紹介しているのがおもしろい。
 この編の終わりに「《附》浅間山に関する記文」として、「研究資料の一端を紹介しておくべし」と、十八の「紀行」や「記録」をあげています。