松代案内 5 旧樋口家住宅
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松代城の東南に位置し、城の正面口にあたる大御門(大手門)や新御殿(真田邸)も近い。上級武士が多く住む武家屋敷町殿町の中心的な場所にある建物で、長野市指定文化財の主屋、土蔵、長屋の他、屋敷神の祠、表門、土塀、板塀が修景・復元され、見学に供されている。樋口家の家紋は三つ鱗紋。藩の目付役などを務め、江戸時代末期は禄高が二三〇石だった。同家は、江戸時代中期の明和二年(一七六五)、六代樋口角兵衛邦蕃の時に、殿町の現在地へ移った。敷地のほぼ中央には泉水路が東西に流れ、敷地の南側は、現在は竹林と庭園だが、樋口家の時代は畑として使用されていた。松代のまちづくり団体「NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会」が管理運営を行い、講座や展示会、体験型のイベントが行われている。