松代案内 24 真松館(山岸家住宅長屋門)
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真松館(山岸家住宅長屋門)
土蔵づくりの長屋門で、大正時代後期の建物。平成十八年現在、出入口(桂で囲まれた部分)は土壁に覆われていたが、これを取除き、長屋門を改修し、ミニギャラリーとしても使われている。明治期は民間器械製糸工場の六工社など全国に先駆け製糸業が隆盛した松代。山岸家住宅長屋門は明治・大正期の住人・倉石定吉が、蚕種保管場・養蚕場として建設した。石切町の中心部大林寺向かいに位置し、重厚な土蔵づくりと挙げ窓・粗い格子と(松代格子)の外観に特徴がある。なお、石切町の名は、ここに多くの石きり職人が住んでいたことから付けられたという。住宅長屋門の奥にある牛乳処理場は、明治初期開業の松真舎牛乳店を引き継いだ山岸のぶが、昭和九年に建設。警視庁令「牛乳営業取締規則」に則ってつくられている貴重な建物だ。国登録有形文化財