一方、残された家族には石堂丸と名付けられた赤子がおりました。 石堂丸は父を知らずに育ちますが、14歳になった頃『刈萱道心というお坊さんが高野山にいる』という噂を耳にします。 刈萱荘に通じる名前に父ではないかと思い、母と二人で父を探しに高野山を目指して旅立ちました。