花唐草文蒔絵高御膳(はなからくさもんまきえだかごぜん)
[目録を見る] [ 宝物解説へ ] 婚礼、元服などの祝い事用の高御膳一式である。膳、椀、飯櫃、杓子など、すべて黒漆地の上に金平蒔絵で花文と唐草文を張り巡らし、膳の上面と器の内面は無地の朱漆を塗り上げ、祝い事にふさわしい華やかな感じを表している。高御膳は必ずしも大名婚礼調度の必需品ではないが、大名調度にふさわしい豪華な出来なので、入輿の持参品もしくは勝興寺の調度品として作られたものであろう。どのようにして招来したかは資料が無いので詳らかにできない。