玉泉院印判状

玉泉院書状


玉泉院印判状(ぎょくせんいんいんぱんじょう)     [目録を見る]   [ 宝物解説へ ]
 前田利長夫人玉泉院(~一六二三、五十歳)は織田信長の五女。勝興寺からの贈り物への礼状である。鳥目は銭、一〇文が一疋、一〇〇疋が一貫文。小太夫玉泉院付きの侍女であろう。

(久保尚文)


  (端裹ウワ書)
  (切封)
  「〆 勝興寺 小太夫」 しょうこうじ しょうだゆう
 爲御礼被出、殊ニ鳥目おれいとしてでられ ことにちょうもく
 百疋御進上候、披露申候様二ひゃっぴきごしんじょうに候 ひろもうし候ように
 一段と目出度被思召候、我らかたよりいちだんとめでたくおぼしめされ候 われらかたより
 意得、能々可申候由、御意候、 いをえ よくよくもうすべく候よし ぎょいに候
        かしく、
   正月十九日(印)

(佐伯安一)