今度の調査で確認された典籍・図書類のうち、勝興寺の什物に含まれるものは一一一~一一四に分類したが、これに含まれない近世の写本や明治以後の冊子・図書の類を四〇一浄土真宗(二一件)、四〇二仏教(一四件)、四〇三一般(八一件)に分類し、計一一六件である。
これらのなかには、伊勢貞丈の『神敬録』(四〇三-一)「前田直昌秘蔵」という寛政八年(一七九六)秋の款記のある『和漢書籍私勘』(四〇三-三)、文政六年~同九年(一八二三~二六)にかけての書状を写した前後欠の袋綴「御城帳」(四〇三-五)など近世の写本のほか、年未詳の『能登国沿海巡覧絵図』(四〇三-六〇)や、明治五年六月に発行された『大日本府県全図』(四〇三-六)や明治三七年二月二十日『日露清韓新図』(四〇三-一五)などの近代の地図なども確認された。
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