2 機銃部の生産状況
鈴鹿工廠は、造修部門としての機銃部、火工部、管理部門の総務部、会計部、医務部のほか、工員の養成機関である工員養成所などで構成されていた。昭和16年の「仮称J廠」計画時の年産目標は、七・七粍機銃2000挺、同弾薬包2000万発、十三粍機銃1000挺、同弾薬包500万発、砲用火工兵器であったが、開庁当時(18年6月現在)の年間生産目標は【表2】のようになっており、19年に三十粍機銃及び同弾薬包製造施設が追加されている(注記16)。
表2 鈴鹿海軍工廠開庁当時の年間生産目標(昭和18年6月現在)
以下、機銃部と火工部の生産状況についてそれぞれ触れていきたい。