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画像
IIIFビューア
ジャンル 和本
資料ID 2014_WA_008
地点番号
地域 千束
資料名1 〔新吉原細見記〕
資料名1かな しんよしわらさいけんき
資料名2
資料名2かな
シリーズ名
英文タイトル
縦・横・厚(cm) 17.8×11.8×0.9
判型
時代 江戸
成立年月日 文久元年(1861)初秋
成立年月日終
改印(検印)
作者名 朧月亭有人/序
玉屋山三郎/編集
作者情報
署名等
発行者名 玉屋山三郎
版元印
撮影地点・方角
彫師
蔵書印 「米□甲之□圖□□」(朱文長方印)
件名 新吉原 細見 案内記 遊郭 仮宅
スタンプ
画中文字
展示履歴 「吉原細見の世界」(2014/06/20~09/17)、「吉原細見の世界Ⅱ」(2019/12/20~2020/03/15)、「吉原細見の世界Ⅲ前編」(2024/06/21~09/16)。
解説 「吉原細見の世界」:浅葱(あさぎ)色の表紙。題簽は、「書(かき)題簽」であり、後に付けられたもので元々貼られていたものではない。このほか、直接表紙に墨で書いてしまう場合も多い。
「吉原細見の世界Ⅱ」:本書と同じ年に描かれた浮世絵「新よし原尾州楼かり宅」(2018_u_021)の尾張屋彦太郎の名が5丁裏上段(展示では左下)にあり、浮世絵に描かれた遊女、「長尾」「長浜」「喜長」「尾倉栄」「浜扇」「吾妻登」「黛」「袖しが」「玉琴」の9名が細見にも記されている。また、「新よし原尾州楼仮宅」(2012_u_053)(中期展示)に描かれている「橋立」「長登」「雲橋」「政琴」「満袖」「雲井」「代々照」「七越」「朝汐」の9名の名も認められる。
邑田海老屋の妓楼の名が、15丁表上段(展示では右下)に認められる。ここではかつて江戸町一丁目にあった妓楼が、京町一丁目水道尻に移転していることがわかる。また、楼主の名は「弥七」ではなく、「里佐(りさ)」という女性名になっている。この細見の翌年には、「海老屋弥七」の引札(2016_u_042)が制作され、おそらく妓楼は廃業したと考えられる。
「吉原細見の世界Ⅲ前編」:江戸町一丁目北側、尾張屋彦太郎楼の筆頭に遊女「長尾」の名が見える。長尾は、「名妓三十六佳撰 なが尾の話」に描かれ、客の争いを歌でなだめたエピソードが紹介される人物。
 本書は、朧月亭有人(条野採菊)の序文では、「辛酉仮宅の秋」とあるが、仮宅細見ではなく、本営業の細見である。しかし、中には墨塗りの妓楼のコマも多く見られ、完全な復旧はなっていない様子が細見からも読み取れる。展示部分の左側の丁の下部は、屋号の記号、楼主の名前、遊女の名前欄が空白のままで刷られてしまい、町を入ってすぐの一等地が、未だ空き地である点がわかる。
備考 1巻1冊。簡易複製資料(111643326)あり。
「文久元年 吉原細見記(題簽)」
「辛酉仮宅の秋 「改/七/酉」(黒文円印)朧月亭有人記 「□」(印)(序)」
「文久元辛酉年初秋 玉屋山三郎蔵板 「□/□」(朱文方印)(奥付)」
室報第9号に図版掲載。
書込み 書題簽「文久元年/吉原細見記」
宛名面情報
権利関係 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
詳しくは利用規定をご覧ください。
形態に関する注記 刊写:刊本
形態:冊
様式:刊本
色:モノクロ
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