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画像
IIIFビューア
ジャンル 絵画資料その他
資料ID 2016_u_042
地点番号
地域 千束
資料名1 (新吉原京町壱丁目水道尻海老屋弥七紙店引札)
資料名1かな しんよしわらきょうまちいっちょうめすいどうじりえびややしちかみてんひきふだ
資料名2
資料名2かな
シリーズ名
英文タイトル
縦・横・厚(cm) 37.6×52.7
判型
時代 江戸
成立年月日 文久2年(1862)閏8月9日
成立年月日終
改印(検印)
作者名 錦糸亭綾成/識
海老屋弥七/作
作者情報
署名等 「海老屋彌七」「邑田」
発行者名
版元印
撮影地点・方角
彫師
蔵書印
件名 のし紙 短冊 懐紙 紙見本帳 水滴 梅油 商標 蝋燭 新吉原 引札 のし包み 襖紙 巻紙 印合 文房具
スタンプ
画中文字 疇昔〈むかし〉/\美濃の国主〈こくしゆ〉。斎藤道三〈さいとうどうさん〉ハ油鬻〈あぶらうる〉壮夫〈おのこ〉より起〈おこ〉り。異号〈ゐめい〉を遠近〈をちこち〉に轟〈とゞろ〉かし。お前〈まん〉何所〈どこ〉へいつた油買〈あふらかい〉にと。唄〈うた〉ふは太郎殿〈たらうどの〉の狗擲〈いぬうつ〉稺児〈わらべ〉の口脾〈かうひ〉に伝り。油会所〈あふらくわいしよ〉の孫〈まご〉じやといふて。言〈いふ〉にいはれぬ伊達粧〈だてしや〉の雄〈をとこ〉とは。毬唄〈まりうた〉に賞翫〈もてはやし〉。祇園林〈ぎをんばやし〉の油法師〈あぶらほうし〉ハ。忠盛〈たゞもり〉君〈ぎみ〉にしてやられ。雨夜〈あまよ〉の伽〈とぎ〉のつれ/\゛に。油子僧〈あぶらこぞう〉のありといふ。百物語〈ひやくものがたり〉ハ箱根〈はこね〉からさきの空語〈うそ〉。嘘じや御座らぬ本郷〈ほんごう〉の。野菜舗〈やをや〉の婇女〈おむす〉が恋〈こひ〉の緋桜〈ひさくら〉からくりに。髪〈かみ〉ハ嶋田〈しまだ〉の油町〈あふらちやう〉まづ先客〈せんさま〉ハひこきりと。かハる浮世〈うきよ〉の隅田川人目堤〈づゝみ〉の密〈みそか〉ごと。忍び/\の寝油〈ねあぶら〉を親達〈おやたち〉は夢〈ゆめ〉にも白絞〈しらしぼ〉り。
展示履歴 「吉原細見の世界Ⅱ」(2019/12/20~2020/03/15)、「饗庭篁村と馬琴日記」(2022/12/16~2023/01/18)。
解説 識語を記した錦亭綾絲は、錦絲亭綾成のこと。
「吉原細見の世界Ⅱ」:左端「来ル閏八月九日〓(より)当日麁(粗)品奉呈上候」とある新装開店の引札(広告ビラ)。閏8月の記載により、文久2年(1862)のこととわかる。実は、この海老屋弥七は、元は遊廓を営んでいた。本引札より2年前の安政7年(1860)の細見(2016_WA_001)では江戸町一丁目の細見に載り、1年前の文久元年秋の細見(2014_WA_008)では、この引札の住所、京町一丁目水道尻に移転している。
「饗庭篁村と馬琴日記」:新装開店の紙商の引札(広告ビラ)。閏8月の記載により、文久2年(1862)のこととわかる。元は遊廓経営者・海老屋弥七は、錦亭綾糸(おそらく狂歌師)に依頼してこの引札を制作した。通常引札は墨刷りで、小本サイズ(17×12㎝)のものも多く見受けられる。これに対し本引札は、色刷りで丈長奉書(たけながほうしょ)という最大サイズで制作され、かつ宣伝文を外注したという豪華な引札である。
 馬琴の薬の広告は、自著の奥付に文言を入れる簡単なものであるが、人気作家の作品であったので、宣伝効果は格別であったと想像できる。
備考
書込み
宛名面情報
権利関係 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
詳しくは利用規定をご覧ください。
形態に関する注記 形態:一枚物・状
色:カラー
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