解説
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「江戸の旅日記を読む」:年代不明であるが、内容は明和9年(1772)刊『江戸砂子』と情報が重複する。吾妻橋が描かれることから安永3年(1774)以降の制作。本史料は色刷りであるが、内容は全く同一の墨刷り板が、根岸武香の収集した冑山文庫(現国立国会図書館蔵)のなかにある。国会本と比較すると、本史料の方が板木の摩耗が少ない点から、墨刷りの史料より以前に刷られたものと考えられる。 「台東区の古代・中世」:一目で位置がわかる絵図ではないが、それぞれの寺社の由来が記され、「読む」絵図となっている。今回の展示に縁深い「木母寺」「総泉寺」は、画面右下に描かれる。
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