解題・説明
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武庫川の河川沿いに堤防設置工事を願い出た際の絵図である。墨線は既存の堤防の位置を示しており、茶腺で引かれた部分が今回堤防の設置要請をした箇所にあたる。武庫川左岸の要請箇所に関しては、見佐村が設置した堤防(桃色)よりやや北側堤防は河川の氾濫を防ぐ役割があるが、河川沿いに二本の堤防を設けることで広域にわたる被害を抑えようとしたと考えられる。絵図は西南西を上に描かれており、伊孑志村よりやや河川側にある箇所には、「自普請」と村落自らが河川改修工事を行った箇所が記されている。武庫川の左岸にある神社は川面神社、右岸の氏神は伊和志津神社である。
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