解題・説明
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この図は本丸全体の図である。図上、下半分が本丸屋形の平面図で、図上、下部には「上段」と記された部屋あたりに望楼形の天守にあたる部分があった。空地が2カ所あり、図上、上部の「空地」下部には蒸し風呂の「風呂屋」が記される。図上、左部には茶室である「カコイ」があり、炉が切ってある。ここからの眺望はすばらしく、高山の城下町が一望できる。図上、上部には「使者の間」が、右には台所がある。この床下は大手の通路となる。本丸敷地の北側は、図上、右部が13間櫓、上が10間櫓、左が太鼓櫓、番所、横櫓と、三方を櫓で囲んだ曲輪となっている。建物の方位は磁針によって決められていることが、昭和60年の発掘調査によって確認された。
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