解題・説明
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この図には昭和9年開通する高山線および高山駅がすでに記入され、多くの予定道路が赤で記される。また平地は緑、山は茶で高くなるほど濃く彩色し、等高線と共にその起伏を示している。この頃の高山町の町域は旧高山町と旧灘村の範囲で、両町村は大正15年10月1日に合併している。高山市の誕生は昭和11年であるが、大名田町との合併以前の境界が赤の1点鎖線で付され、高山町の範囲が上岡本、下岡本町に及んでいたことがわかる。高山駅周辺は赤の点線で西一條通りなど道路計画が記入されている。東西南北方向の道路は、まだ県道になっている。千島町の斐太実業学校の右下には「大名田小学校」がある。この地図と同系統の地図はいくつかあり、「高山町統計一覧表(角竹文庫)」には、地図の裏面に、町勢統計資料が掲載され、高山町の人口は20,778人、戸数は4,511戸とある。
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