飛州大野郡高山城絵図(第6図)

飛州大野郡高山城絵図[目録]


 金森時代後期の城下町絵図を文政4年(1821)に書き写したものである。左上の説明に、「東ハ山 西ハ里 南ハ山 北ハ侍町商人町 西ノ方宮川通 東ノ方江名子川 川尻ニテ落合ナリ」とある。
 城郭の形を見ると、本丸は「御本丸屋形」とあり、屋形建物東側にある曲輪に十二間櫓などが実在に近い形で描かれる。
 図上、左に降りると中段ヤカタ、そして2カ所の二ノ丸屋形へと通ずる。三之丸も簡略的な書き方だが、「米蔵」「勘定所」の建物配置が表記されている。