(連載)

25センチメートルメッシュの「超精細」赤色立体地図で廃線跡をたどる

今尾恵介((一財)日本地図センター客員研究員)

PDF『多摩のあゆみ199号』76~83p
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『多摩のあゆみ199号』76~83p

【誌面掲載図版】

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赤色立体地図 村山貯水池前駅跡
赤色立体地図 村山貯水池前駅跡
東村山駅から分岐して西武園駅に向かう西武鉄道西武園線はかつては「村山線」といい、西の終点が「村山貯水池前駅」であった。村山競輪場(現西武園競輪場)が昭和25年(1950)に開設されると最寄りの場所に村山線を曲げて駅ができ、「村山貯水池前駅」までの路線は廃線となった。当時の3000分の1地形図や空中写真を併用して確認すると、この25cmメッシュ赤色立体地図にその廃線跡がはっきりと写っているのがわかる。東京都微地形表現図(赤色立体地図)(0.25m)09KD8151、09KD8152、09KD8153、09KD8161、09KD8162、09KD8163、09KD8171、09KD8172、09KD8173の9点で構成。
東京都微地形表現図(赤色立体地図)(0.25m)は「オープンひなた」でご覧になれます。
赤色立体地図 柴崎駅から国領駅付近の廃線跡
赤色立体地図 柴崎駅から国領駅付近の廃線跡
昭和2年(1927)、京王電気軌道(現京王電鉄)は乗客数の急増に応えるべく近代化を進め、複線化とともに仙川〜調布間で大幅な路線変更を行った。その廃線跡は市街化が進む以前の空中写真で簡単に読み取れるが、25cmメッシュ赤色立体地図でも一軒ごとの土地の区画の形状がはっきり読み取れるために浮かび上がって見える。東京都微地形表現図(赤色立体地図)(0.25m)09LD2367、09LD2368、09LD2369、09LD2377、09LD2378、09LD2379、09LD2387、09LD2388、09LD2389の9点で構成。
東京都微地形表現図(赤色立体地図)(0.25m)は「オープンひなた」でご覧になれます。