解題・説明
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「覚/一手前請取代官所之内ニ御座所於有之者、其代官留主申付、其郡之物成納可入置事、一法度以下事、其請取之代官所之内、手前々堅申付、百姓以下可召直事、一扶持方之事、手前代官所之内を以可下行、遠路相越候間、下々中食是又可遣事、[付代官不仕衆へも、其手寄/\兵粮可相渡候事]、一順風可然時分、可被成御渡海之旨、各御訴訟申上候間、先々御代官所被相極、当所務事被仰付候、菟角ニ大明国之儀被仰付候ハて不叶候間、成其意、物成入念納置、国々法度并御座所・路地・橋等普請迄、無由断可申付事、一此度之船にて可被成御渡海[与]被思召候処、上様先へ被成御越候へハ、跡ニ有之者とも迷惑之由申、又御人数被遣候へハ、往来経数日候、当月早手風、来月浪高、八月ハ風時候間、来年三月迄渡海被成御延候様にと、先々よりも申越候由、江戸大納言・加賀宰相、其外只今罷越候者ともゝ、達[而]無用之由御理申上候付[而]、来年三月迄被相延候事、一高麗都より大明国境迄つなきの城々普請、為先衆申付、其代官/\として在番可仕候事、一其地罷越物主とも、つかひ女持可申候、自然不持者於有之者、可為曲言候、則女之扶持方可被下由、被仰付候事、/以上/天正廿年六月二日 (朱印)/羽柴備前宰相とのへ/羽柴丹後少将とのへ/羽柴東郷侍従とのへ」
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