（おかざきでんききどう）

【近代】

明治44（1911）年から昭和2（1927）年まで存在した軌道・鉄道会社。前身は明治31年創立の岡崎馬車鉄道で、これが明治44年に改名。大正元（1912）年に岡崎駅前－康生町で電車運転を開始した。その後、郊外への延伸を計画し、大正10年岡崎市康生町－同市井田町の軌道特許、同11年に井田町－東加茂郡松平村の鉄道免許を取得。鉄道区間は井田町－九久平の10.9kmを結ぶ予定で、さらには足助延伸の構想もあったと伝えられる。これらのうち大正12～13年に康生町－門立が開業したものの、ほかは門立－九久平で昭和2年3月に代替バスが開業したにとどまった。昭和2年6月、三河鉄道への合併が認可。なお、三河鉄道下では昭和4年に三河岩脇－上挙母の分岐線が開業した一方で、昭和14年に三河岩脇－門立廃止。名古屋鉄道合併後も挙母線などの名称で運行されたが、昭和48年3月4日に全線廃止。

『新修豊田市史』関係箇所：4巻560ページ

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