旧石器時代

 今から約15,000年前の旧石器時代は土器製作はまだ行われず、石器を使用して狩猟や漁猟を行っていたと考えられています。市内では、飯盛川や大谷川の流域の台地上に遺跡がみられます。柳戸遺跡や横田遺跡(三ツ木)からは、関東ローム層といわれる黄褐色の層から細石器(小さな刃を組み合わせて色々な石器をつくる)や石核(原材)が出土しています。また、鶴ケ丘遺跡(鶴ケ丘)や若葉台遺跡(富士見)からはナイフ形石器(きる・つく)や掻器(そうき)(はぐ・けずる)が出土しています。

★ナイフ形石器・尖頭器(旧石器時代、三ツ木・横田遺跡)


★細石刃(旧石器時代、三ツ木・柳戸遺跡)

☆上の写真は埼玉県立埋蔵文化財センター提供

男たちはグループをつくり狩に出かけたりし、女性や子どもたちは近くの森へ木の実などをとりに行ったのでしょう。