◆庚申塔(こうしんとう)
庚申信仰は江戸時代庶民に広まりました。人の体の中に「三尸(さんし)」という虫が、庚申(かのえさる)の日の夜に抜け出し天に昇りその人の罪を告げるのです。ただ人が起きている間は「三尸」は抜け出すことが出来ないので人々が寄り集まり夜を明かしました。(庚申待(こうしんまち))
庚申講の本尊である青面金剛(しょうめんこんごう)の像が彫られている場合が多く、また「見ざる言わざる聞かざる」の三猿(さんえん)があるのも特徴です。市内では、5基確認されています。
《脚折》(32)
《太田ヶ谷》(33)
《脚折才道木》(34)
◆地蔵菩薩
民間信仰と結びついて、庶民のあらゆる願いをかなえてくれるとして、江戸時代を中心に数多く立てられました。その姿は、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠(ほうじゅ)を持つ像が多く見られます。市内では、80基ほど確認されています。
《中新田》(35)
《高倉》(36)
《上広谷》(37)
《下新田》(38)
◆馬頭観音(ばとうかんのん)
かつて、農耕や交通、運搬に馬が使われており、大切にされていました。そして死んだ馬の供養や無病息災を祈るために立てられました。市内では、30基ほど確認されています
《三ッ木》(39)
《上広谷》(40)
《藤金》(41)