⑨市内の遺跡

 鶴ヶ島の大地には、過去数万年にわたる先人の生活の跡を伝える文化財が包蔵されています。それらは埋蔵文化財と呼ばれ、住居跡、炉跡、石器、土器などさまざまです。各種の遺跡は、それぞれの地域社会の歴史発展を知るうえでかけがえのない資料であるとともに、市民が歴史発展を具体的に学び、確かめる貴重な学習・教育の場になります。
 埋蔵文化財の発掘調査は、道路・施設建設等に伴う公共事業や民間開発の工事着手前に、事業者の協力を得て行っています。また、発掘調査の終了時には必要に応じて現地説明会を実施し、市民の方々への情報提供にも努めています。これら発掘調査によって得られた資料については、調査報告書にまとめられ保存、活用されています。
 市内でも数々の遺跡が発掘されており、ここに載っている写真は市内の発掘調査現場の作業風景や、調査によって発掘された住居跡、石器及び土器などの埋蔵文化財です。

住居跡の発掘調査(脚折町・一天狗遺跡)


住居跡からの遺物出土状況(脚折町・―天狗遺跡)


住居跡からの遺物出土状況(高倉・天神前遺跡)

 
現地説明会では、遺跡の時代、出土状況及び出土品等の説明を担当者より行います。鶴ヶ島に住んだ先人達の暮らしぶりをみなさんで考えてみませんか。

発掘調査の現地説明会(高倉・当貫遺跡)


吊り手付土器(縄文時代後期、脚折・鶴ヶ島中学西遺跡)


深鉢型土器(縄文時代中期、高倉・新右衛門遺跡)


石器(旧石器時代後期、富士見・若葉台遺跡、大田ケ谷・お寺山遺跡)