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解題・説明
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現状及び特色:スダジイは、ブナ科シイ属の常緑高木で、本州(東北地方南部)から四国、九州まで見られる樹木であり、かつては沿岸地の丘陵、山野を広範囲にわたりスダジイ林としておおっていました。シイノキは、スダジイとコジイ(ツブラジイ)の二種に区別され、大きいものは高さが30m、径が3mのものもあります。太い幹が横に張り出し、曲がりくねる傾向があり、樹形もまっすぐとは言い難く老木になるとその傾向が著しいです。幹の上方でよく分岐して丸みのある長楕円形の大きな樹冠を作ります。開花期は5~6月で、淡黄色花をつけ、果実は堅果で秋に完熟し落果し食べることができます(いわゆるシイの実)。 シイの木は家具や船舶の建材として、薪炭材やパルプの原料などとして使用され、樹皮は草木染めの原料などにも使用されました。 本樹は宇部市山中にある河内神社の境内樹林のひとつであるスダジイの大木です。樹高19.19m、目通り幹囲は5.1m。株数は一株ですが、中央の主幹から六本の支幹が分枝しています。詳しい由来が残っていないため神社創建時の樹木であるか不明ですが、樹齢は200~300年と推定されます。国内の指定文化財のスダジイと比較しても大きさ、樹齢ともに同等のものです。 本樹のほかにも、スダシイの木が4本境内に残っていますが、本樹の大きさのものはありません。
由来又は沿革:本樹は宇部市下山中地区の河内神社の敷地内にあるスダジイの大木です。 河内神社は旧二俣瀬村の下山中地域の神社で、地域の鎮守神的な存在であり、現在でも25年ごとに式年祭が行われています。過去帳の記載によると、創建は中世から近世の初期に遡り、元々は水の神である水波能売神(みずはのめのかみ)を祀る神社でしたが、地区内の他の神社が消滅するたびに合祀がなされ、現在恵比寿(えびす)神、住吉(すみよし)神など五つの神が合祀されています。 以前はマツなどの大木を含んだ境内樹林が形成されていたようですが、虫害によりマツが倒れ、シイの木の老木と常緑広葉樹が残り現在に至ります。
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