解題・説明
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神武天皇から後陽成天皇までの事績を、『大日本史』『羅山文集』『本朝通紀』『鳩巣文集』など諸書を用いて考証した史書。著者の山縣太華(諱:禎)は江戸後期の儒者で、萩藩主の侍講・明倫館の学頭を務め、明倫館の移転に当たり学規学則の整備や諸事の改正に尽力した。また、吉田松陰の著書『講孟剳記』に対する批評を記したことでも知られる。天保10年に山縣禎の名で編さんした著作に、弘化2年安積信(安積艮斎)の跋、弘化3年林皝の序文を加え、明倫館蔵版として出版された。 巻之8:応永25年から永禄12年まで。
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